ポン太との出会いそして別れ

昨日深夜の帰宅途中、手の届くくらい目の前を、猫が通るみたいに、でも猫よりいくらかむっくりした動物がササッと横切った。なんだかタヌキっぽい奴だな。ポン太と名付けた。
ポン太はそのままのスピードで、左右確認することなく道路を渡ろうとした。車なんてまばらなのに、ちょうどその時車がやってきて、ポン太の上をタイヤがボフッと通過した。
僕は道路の左右を確認して、かけよった。ポン太は2、3度体をエビのようにくねらせたが、すぐに動かなくなった。とりあえず歩道に運び、荷物を家に置いて、土を掘れそうな道具を持って、どこかに埋めようとしたけれど、以前のぺちゃんこの猫とは違い、体長50センチはあるし体積もあるし、そうとう掘らなくてはならず、そんな場所はすぐ近くには無かった。
そこで高校の横の自衛隊かなんかの空き地、って言っても小さな森みたいなとこに行こうと思い、自転車で出直して行ってみると、さすがに僕が高校生の頃の破れた金網の出入口は厳重に塞がれていたので、高校の自転車置場から行くしかないかなあとぐるりと回ると、ちょうど越えられそうな場所があったので、金網を乗り越えて、ポン太を人目のつかないように安置した。

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