引退してるくせにポートフォリオを展示します。

TAP Galleryの福居さんに声をかけていただき、ポートフォリオをお渡ししました。
9月いっぱい、ギャラリーの片隅にポートフォリオファイルが置かれるそうです。

過去の作品の中から、A4サイズでプリントしてあるものを抜粋したものになります。
ネットでは未公開の「モザリナ」も入っているので、興味のある方はどうぞ。



一応訂正させていただくと、僕は山ノ手写真製作所へ在籍していたわけではありませんが、福居さんのプリントも担当させていただきました。
僕は「色合わせ」に特化した技術者で、作家の持ち込んだ色見本に、プリンターの限界まで色を合わせるのをポリシーとして取り組んでいました。
色合わせのクオリティー、そしてそのスピード。どちらも限界まで到達したときに、自分で勝手に「作家のインクジェット出力に関しては、日本一のプリンターになった」と判断しました。
そして、それがプリンターを辞めた理由でもあります。

って、何の話だ、、、。
レタッチャーやってるって言うと、自分の作品も合成とかしてるんじゃないの?とかメガネに余計な色がついちゃうのが嫌で、公言してませんでした。
もちろん、自分の作品については、画像の合成や過度な色調整などは行っていません。


話がそれましたが、清澄白河にあるTAP Galleryは作家が集まって運営しているギャラリーです。
運営方法や、写真展の開催方法も他のギャラリーとはちょっと違うのですが、公式サイトにも書いてないっぽいし、それをここで言って良いのかよく分からないので興味のある方は直接TAP Galleryに聞いてください。

今回は、「PORTFOLIO RECOMMENDATIONS」というA4のポートフォリオを月替わりで展示する企画に声をかけていただきました。
TAP Galleryの運営メンバーが、それぞれ好きな作家に声をかけてファイルを出してもらう企画とのこと。

福居さんはなぜか僕の作品を気に入ってくださっているようで、引退してるのに声をかけてくれました。
せっかくなので、ネット未公開の「モザリナ」も入れました。

ですが、この「モザリナ」は、本来であればA4ファイルで見せるような作品ではありません。
第1回「ウラ写真新世紀」に来てくれた方はご存じかも知れませんが、大判カメラで撮影し、大きくプリントし、プリントを貼ったボードの裏側に「スルメ」を貼り付けて作品が完成するものだからです。

ネット未公開の理由もそこにあります。

じゃあなんで今回ファイルに入れたの?と聞かれれば、僕がすでに引退しているからです。
現役であれば、作品を中途半端な状況に置くことは無かったと思います。


そんなにレアな作品なら、見に行くぜ!と見に行って、気分が悪くなったら申し訳ないぜ!
気分が悪くなる可能性があるぜ!

まあ、写真新世紀に落選するくらいの作品なので、過度な期待は自己責任でお願いします。


佐久間さんの写真展見に行ったついでに見るくらいでちょうどいいかと。


佐久間元写真展「のすり」 2015.9.1〜9.13 13:00〜19:00 月曜休廊
TAP Gallery http://tapgallery.jp/