写真新世紀いってきました。

写真新世紀を恵比寿に見に行ったら、ちょうど優秀賞のトークショーの始まったころで、狙って行ったみたいになって恥ずかしかった。
まず会場に入ると去年のグランプリの高木こずえさんのグランプリ展が展示されてました。
新世紀でグランプリに選ばれると、次回の新世紀展のときにグランプリ展といって、個展みたいなことができるのですが、これがまた問題で、アイデア勝負の人とかは、とくに不利なわけです。
個展って、数年は撮影しながら練ったりなんだりしないと、まずまともなレベルまで達するのは厳しいと思うのですが、それを一年でやらなくてはならない。
しかも要求されるレベルは高いわけです。
ひとつぼ展もグランプリは個展をするのですが、審査の時にグランプリの展示プランも審査内容に含まれているし、けっこう重要視されていると思います。
高木さんは苦肉の策みたいな感じの展示だったわけですが、もとの写真が単純すぎたというか、どうせ伸ばすしみたいな適当だったのが残念です。
まだ思いついただけの段階で、まだまだ面白くなる可能性はあると思いました。


優秀賞は、青山裕企さんの作品は、女子校生のパンツがみれてよかったです。
青山さんは、ジャンプした写真を撮るので有名です。
http://yukiao.jp/
ジャンプって元気になります。
黒澤めぐみさんの作品は、親にも妻にも同僚にも心が女性だと言えないおじさんを撮ったものですが、めぐみさんにはなぜ打ち明けたのかとか、発表しちゃっていいのかとか、そういったあたりが気になります。
写真はもっと本当の意味での素の表情を撮った作品になればという感じでした。
もっとストレートな方がぐっと伝わりそうな気がしました。
詫間のり子さんは、森山大道さんが選んだんだけど、大道さんっていつもグランプリになりそうも無い作品を選ぶんだよなあ。
感性のみの作品みたいなモノクロ写真なので、心にひっかかる人と、スルーする人と大きく分かれると思います。
田福敏史さん(http://toshifumitafuku.net/)は、エプソンカラーイメージングコンテストとか、ウェブもやってて、発色も派手目で、経歴とか写真とか、ぱっと見は内原さん(http://uchihara.info/)と似た作風っぽいんだけど、けっこう純粋な写真のおもしろポイントを撮っていると思いました。
それは大量のカットからきちんとセレクトしているからかも。
なによりブックの製本がすごかった。外注かな。
中里伸也さんは、ぱっと見僕はスルーしちゃうタイプの作品なんだけど、実は合成してるんだかわからないけど、アジェの作品をもとにして、つくりこんでいるという作品。
説明が必要な作品は、多くの写真が並べられる新世紀では不利だと思ってましたが、説明がなくてもきちんと審査員にひっかかったというのは、中里さんがすごいとともに、審査員もちゃんと見ているということでしょうか。
中島大輔さんのタイトル「喪失メトロノーム」は、田服さんの「さよならリアル・ワールド」にならんでいい感じのタイトルですね。


佳作では、安達英莉さんの作品が、学生のノリ丸出しで、元気で面白かったです。
あと、大滝功一郎さんの「四次元キャプチャー」は、ネタは面白いのに、という感じでした。
そして僕、田村俊介の作品のQRコードから、動画が見れます。
でも誰もQRコードに興味を持っている様子はありませんでした、、、。
何人かでも見てくれればいい。まあ見てくれなくてもいい。でもやっぱり少しは見てもらいたいからここに書いちゃう。


ながくなってきたので適当になってきましたが、恒例の新世紀グランプリ予想です。
田福さんか、中里さんだと思います。
あー審査員みたら、どっちかってなったら丁度半々になりそうなんで、二人っていう線もあるかもだけど、そうなると審査員の頑張り次第かなあ。
まあ審査会の流れかなあ。


以上ひとりごとでした。